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2009年の結成以降、ライブを中心に活動してきている荒川ケンタウロスだが、昨年8月にはワンコインシングル『天文学的少年』をリリース。大きな宣伝をしていないにもかかわらず、耳の早いリスナーに支持され、タワーレコード新宿店、渋谷店のチャートでベスト10にランクインするなど好調な結果を残している。そして、満を持してリリースとなったのが、1stミニアルバム『遊覧船の中で見る夜明けはいつも以上に美しい』である。今作では、『天文学的少年』に収められている曲はもちろん、現在の彼らを代表する7曲が収録されている。そして、この作品を聴けば、これまでに話してくれたことが嘘でないと分かるだろう。荒川ケンタウロスのありのままを収めた、嘘偽りのない渾身のデビュー作である。
ジャケットデザインとPVの制作は、今作も長尾氏が担当。特にPVは必見で、これを見れば荒川ケンタウロスの5人がどんなことを表現したいのかが、よく理解出来る内容となっている。裏話的なことだが、PV制作のために、深夜に山梨の山奥まで車を走らせて撮影を行ったそうだ。1台の車を中心に、その周りでは、女の子が笑顔で外国紙幣を燃やしていたり、お腹から血を流して死んでいるメンバーがいたりする光景は、真面目な部分だけではなく、彼らが持っている遊び心を知るのにも最適だ。
一戸:音楽のド直球さと、誠実さっていう要素に、ジャケットとかPVのクスっと笑える感覚がぐちゃっと交ざり合ったのが荒川ケンタウロスだと思っています。そのクスっていう部分も知ってもらえたら、よりおもしろいんじゃないかな。そのためにPVも長尾先生にお願いしたんです。楽曲のPVというより、荒川ケンタウロスのPVっていう印象になっているので、そういうところも含めて楽しんで欲しいですね。
最後に、これからどんなバンドになっていきたいのか尋ねてみた。いつの間にか社会の常識に染まって、それを言い訳にしてしまっている人たちにこそ、荒川ケンタウロスの音楽が届けばいい。いや、そんな余計なおせっかいをせずとも、楽曲の持つ直球さ、誠実さと、クスっと笑える感覚があり続ける限り、荒川ケンタウロスはどこまでも広く多くの人たちに伝わっていくことだろう。
楠本:バンドって、自己満足になるか、人に必要とされるバンドになるかは、紙一重だと思うんです。もちろん僕たちは自己満足じゃないバンドになりたいと思っています。いつもCDが出るのを楽しみにしていてくれたり、荒川ケンタウロスのライブがあるから毎日頑張れるってお客さんがいてくれる限り、バンド冥利に尽きるというか嬉しいです。だから、その気持ちを持ち続けたまま、これからもやっていきたいですね。
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